レアメタル・レアアース・リサイクル
2010年に起きた尖閣諸島の領有権をめぐる中国との問題において、注目を集めた「レアアース」。「レアメタル」という言葉なら従来からポピュラーでしたが、レアアースという用語は聞き慣れなかった人が多いでしょう。レアアース（rare earth）もレアメタル（rare metal）の一種です。
日本がテクノロジーを基盤とした産業立国であることに異論を唱える人はいないでしょう。その一方で、日本には資源がありません（ないとされている）。レアメタル・レアアースは資源の一種であり、レアという言葉の通りレア（稀少）であり、テクノロジーに欠かせません。しかし残念ながら、日本はレアアース・レアメタルを現在はほとんど産出していません。よって、レアアース・レアメタルの確保が経済界にとって大きな課題なのです。
レアメタルは「産業の生命線」と呼ばれ、自動車、携帯電話、パソコンなど、ありとあらゆる技術製品に使用されています。直接レアメタルを産出できない日本の産業界は、レアメタルの確保に追われています。その一方、レアメタル代替技術や、リサイクル技術の研究も行われ、その成果に期待が集まっているのです。